夕べも8月とは思えない涼しさ。
母が寒いのじゃないかと、ベットに入ってから思い始め気になって眠れません。
起きて見に行けばすむことですが、なかなかベットを抜け出す勇気が湧かず、グズグズすること15分。
ついに、「風邪でも引かれては・・」と思い切ってベットを離れ母の元へ。
母はよく寝ていましたが、夏掛けをとって、タオルケットと薄めのダウンにして、やっと安心。
今朝も半袖じゃ寒くていらんない。
母の着るものも悩ましい。
あまり厚着じゃ昼間暑かろう、「どれにしようかな?」とタンスの中をゴソゴソ。
探してて思い出したことが・・・
15年前、母が我が家にきて1~2ヶ月立った頃近くのデイサービスに通い始めました。
まだまだ元気な盛り、一応身の回りことは自分で出来てましたし、
頼みもしない家事をしては私をイライラさせていた頃です。
デイに行く曜日も承知していたと思います。
ただ、その日の朝、今日着て行くものを悩んでいたらしく、必ず私に「ちょっと見てくれない?」
って言ってました。
「なんだっていいじゃないの」と思いましたが、「ちょっとみてちょ~だいよ」と再三要求するので、
朝の忙しいなか、渋々母の部屋に行き、一応天候も考慮して本日向けをコーディネイト、
「上はこれ、下はこれね」とタンスから出し、着るばかりにして母の部屋を出るのです。
時間が来て(当時は時間の観念もあった )2階の自分の部屋から下に下りてくると、
いっつも、ほんと、いっつも私の選んだものじゃないの着てる。
「なら、聞くんじゃないよ!」
「なんでそれ着てんの?」と聞いたって、そしらぬふり
頭にくるったらない!
2度3度、4度5度、そんなもんじゃない、毎回同じことを繰り返す。
私だってそんなお人よしじゃない「嘗めてんじゃないよ!」とばかり、2階にダッ、ダッ、ダッと駆け上がり、
私チョイスの洋服を掴み、ダッ、ダッ、ダッと、駆け下り、「こっちを着なさいよ!」と鬼の形相で凄みます。
そして有無を言わさず着替えさせるのですが・・・
「なにすんの!」と少なからず抵抗します。
「あれはあんまり黒々で、鬱陶しいから」とか「あんまり派手だから」とか言い訳もする。
「じゃあ、最初からきかないでよ」とか「うるさい、私に聞いたんだから、私の言うとおりしてもらう」
とか私も負けてられない。
これがデイに行く朝、毎回毎回飽きもせず繰り返されていたんですから・・・
母娘共々どうなんですかねえ?こういうの・・・
今じゃ、否も応もない。
私の選んだものを着るだけ。
随分と力を失くしたものです。
あの頃、まだこの子はいなかったので仲裁に入るものはだれもなし、だった。